@article{oai:nara-edu.repo.nii.ac.jp:00010907, author = {小柳, 和喜雄}, journal = {次世代教員養成センター研究紀要}, month = {Mar}, note = {本報告は、子どもたちの周りの学習環境、メディア環境が変わる中で、将来の子どもたちの社会・職業生活とも関わって述べられている「新たな学び」に関心を向けている。「新たな学び」はICTの活用と密接な関係にあり、それに挑んで行くには求められる教員の資質能力のうち、ICT Competencyへの言及が必要である。そのため、現在行われている取組のうち、何が課題となるかを2つの点に関して検討した。1つめは、これまで日本の教育の情報化政策の中で語れてきた教師に求められるICT活用指導力チェックリストについてである。これについて2011年に改訂されたユネスコにおける教員のためのICT Competencyと比較参照した結果、学習者個々人の知識技能の習得、思考力・判断力・表現力の育成などにICTを効果的に活用して指導していく点は似ているが、「新たな学び」で期待されている協働的学びなどをデザインできる指導力に関しては、日本の教師に求められるICT活用指導力の中であまり言及されていないことが明らかになった。2つめは、個々人の教員のICT Competencyを支える学校のICT Competencyを高めていくために何が求められるかについてである。それについて学校の情報化を図っていくため日本教育工学協会(JAET)が推進している学校の情報化認定の評価項目と学校の変革をテクノロジーとの関係から考察し、OECDの研究チームと共に国際的なプロジェクトを推進してきたFullan,M.らのDigital Swampの評価項目を比較検討した。結果として、「学校の情報化認定の評価項目」は、現在の視点で求められる学校の情報化にどれくらい近づくことができたかを考えていくことができるが(立っている位置の確認)、「新たな学び」の基底にある考え方やそれによる学校改革、システム(体制)の変革も視野に入れた展望を持ちにくい課題があることが明らかになった。}, pages = {211--216}, title = {新たな学びに向けて教員に求められる資質能力に関する研究報告-教員のためのICT Competencyを中心に-}, volume = {2}, year = {2016} }