@article{oai:nara-edu.repo.nii.ac.jp:00011415, author = {今井, 靖親}, journal = {奈良教育大学教育研究所紀要}, month = {Mar}, note = {本研究の目的は,幼児・児童が情緒語の意味をどのように理解し,説明しうるかについて,発達的傾向を検討することであった。実験には幼稚園5歳児,小学校3年生,5年生,男女各40名,計240名の被験者が参加した。情緒語は,「楽しい」「悲しい」「苦しい」「恐ろしい」「おこる」「驚く」「恥ずかしい」「くやしい」「くよくよする」「さびしい」の10語であった。これらの情緒語について,(1)上記の情緒がどのような時に生じるか(情緒喚起場面),(2)上記の情緒が喚起された時にどのような反応を示すか(情緒表出方法)の2つの質問をし,回答を整理基準に従って評定した。おもな結果は次のとおりであった。(1)情緒語の意味理解能力は年齢の上昇につれて高まり,また,5歳児と5年生では,女子のほうが男子よりもすぐれた成績を示した。(2)各情緒語について意味理解の難易度をしらべたところ,「楽しい」,「おこる」,「悲しい」は,幼児においても正答率が高かった。(3)「感情喚起場面」についての被験者の回答内容を分析してみた結果,「楽しい」「おこる」は,喚気場面において年齢による差異が少なく,比較的共通性が見い出されたが,「悲しい」「恐ろしい」「恥ずかしい」は,これらの情緒が喚起される場面が多岐にわたり,年齢による差異も認められた。以上の結果にもとづき,幼児,児童の情緒ないしは言語の発達に関して若干の考察がなされた。, へき地教育研究室報告特集5}, pages = {85--96}, title = {幼児・児童における情緒語の理解}, volume = {11}, year = {1975} }