@article{oai:nara-edu.repo.nii.ac.jp:00011928, author = {池島, 徳大 and 吉村, ふくよ}, journal = {奈良教育大学教職大学院研究紀要「学校教育実践研究」}, month = {Mar}, note = {本研究では、現在問題となっているいじめなどのもめごと問題に対する予防策として、ピア・メディエーション(Peer Mediation;子ども同士のもめごと解決。以下、本論では、「もめごと解決スキル」と呼ぶ)スキル獲得のためのトレーニングプログラムをA小学校4年生Y学級に導入し、その指導の効果等について検討した。効果の測定には、3つのスキル(あいさつスキル、頼み方スキル、もめごと解決スキル)トレーニングの9つの時期にわたる継続的な得点変化(もめごと解決スキルのみ11 回)を多層ベースラインデザインで分析した。その結果、「あいさつスキル」、「頼み方スキル」、「もめごと解決スキル」の主効果が有意であった。多重比較の結果、それぞれ当該スキルについてのトレーニングを受けるまでは変化のなかった値に、トレーニング後、5%水準で有意な増加が確認され、その変化はトレーニングによるものと判断された。あいさつスキルについては、ベースライン期(①、②)から、授業導入期(③)にかけて5%水準の有意な増加がみられ、約2ヶ月後のフォローアップ期(⑦)にやや低下したものの、その後増加し、スキルが維持されていた。頼み方スキルについては、ベースライン期(③)において実施した「あいさつスキル」の授業が影響していることがうかがえた。これは、金山ら(2006)の結果と同様に、頼み方スキルが日常場面において実行機会が多いため強化刺激となり、維持されやすかったと考えられる。もめごと解決スキルについては、ベースライン期(①、②)に比して有意な増加傾向がみられた。多少の時期の差はあるが、もめごと解決スキルトレーニング後に実施した強化シートや担任教師による継続的指導により、各スキルの般化が確認され、どのスキルも確実に維持された。}, pages = {41--50}, title = {あいさつ・頼み方・もめごと解決スキルトレーニングの学級への導入とその効果に関する研究 -多層ベースラインデザインを用いて-}, volume = {5}, year = {2013} }