@techreport{oai:nara-edu.repo.nii.ac.jp:00012806, author = {金原, 正明 and 青木, 智史 and 鶴, 真美 and 島軒, 満 and 西村, 匡広}, month = {Mar}, note = {今回の新薬師寺旧境内の発掘調査で、はじめて奈良時代創建当初の主要堂舎(大型基壇建物)を検出した。その規模から金堂に相当する可能性が高いと考えられる。また同時期と考える東西溝や南北溝、自然流路の跡などを検出した。大型基壇建物は前例のない規模を有するもので、南面にこれも前例のない長大な階段を有することが判明した。廃絶時期は、記録に残る平安時代の大風による倒壊の時期と一致することが判明した。このことは考古学的な成果が文献記録を裏付けたということにおいても意義深い。またこの年代については自然科学分析結果とも一致する。主要伽藍廃絶後の土地利用としては、文献記録にある鎌倉時代に行なわれた補修工事の時期と一致する遺構も検出された。その後、室町時代以降に耕地化し、明治期に入り陸軍奈良聯隊の駐屯地として大きく土地の改変がなされたことがわかった。今回の調査では新薬師寺の伽藍配置を考える上で貴重な資料を得ることができ、今後は大型基壇建物の規模ならびに構造の解明・活用を含めた保存整備事業なども推進していく必要があると考える。}, title = {新薬師寺旧境内 -奈良教育大学構内遺跡の埋蔵文化財発掘調査報告書-}, year = {2012} }