@article{oai:nara-edu.repo.nii.ac.jp:00012994, author = {大西, 貴子 and 國久, 美代子}, journal = {次世代教員養成センター研究紀要}, month = {Mar}, note = {大阪府の私立幼稚園では、平成15年度より保育現場での子育て支援の一貫としてキンダーカウンセリング事業を開始し、現在まで約15年の実践において一定の成果が認められてきた。カウンセラーに期待される役割は幅広いが、昨今特に、発達に偏りのある子どもに対する理解や支援についての専門的な知見が求められるようになっている。現場では各教員の経験や技量に任されるところが大きく、子どもの状態をどう捉え、どのように支援するべきかとひとり頭を悩ませることも多い。また幼稚園と外部医療機関や相談機関との連携も乏しいため、対応の方針に確信を持ちにくい現状がある。このような状況において、主に発達障害を専門領域とする臨床心理士がキンダーカウンセラーとして1つの園に継続的にかかわることで、どういった役割を果たすことができるのかを検討するため、筆者の4年間のキンダーカウンセリング活動で蓄積されたデータを集計し他園でのデータと比較した。結果、筆者の配属園での業務は発達上の問題に関する内容が86%を占めており、この領域への高いニーズが確認された。幼稚園側に本事業に対する明確な利用目的がある場合、限られた勤務条件の中でも効率的に稼働しやすいものと考えられる。幼児期の特別支援教育においては、診断名だけに振り回されず、問題の背景を専門的な立場から説明し対応の指針を提示するという役割をキンダーカウンセラーが担うことができれば、教員はより安心して自らの専門性を発揮し余裕を持って園児や保護者に対応することができるだろう。今後一層、園内にいる身近な専門家としてキンダーカウンセラーの存在が定着し、教職員や保護者のよきパートナーとなっていくことを期待したい。}, pages = {45--52}, title = {幼児期の発達障害支援におけるキンダーカウンセラーの役割}, volume = {4}, year = {2018} }