@article{oai:nara-edu.repo.nii.ac.jp:00013377, author = {出口, 拓彦}, journal = {次世代教員養成センター研究紀要}, month = {Mar}, note = {授業における「児童の私語」への教員による対応の効果について,教員を対象とした研修等における「教員による私語」に対して教員自身が持つ態度に着目して検討した。日本各地に居住する小学校教員175 名(男性110名,女性65名)にWEB 調査を実施し,「私語への対応」「児童の反応」「教員による私語に対する態度」「教員による私語に関する規範意識」「教員の私語頻度」「他教員からの被注意頻度」などについて測定した。「教員による私語に対する態度」の回答を基に「遵守」「逸脱」「同調」「中立」の4 つの行動基準に分類した。さらに,「直接的指導」および「間接的指導」を独立変数,「感情的反応」ないし「行動的反応」を従属変数とした,交互作用項を含む重回帰分析を,教員の行動基準ごとに実施した。その結果,「感情的反応」については,教員の行動基準が「中立」である場合のみ,「間接的対応」を行うと,否定的な反応を生起させうることが示唆された。一方,「行動的反応」については,教員の行動基準が「遵守」であるときのみ交互作用項が有意となった。この交互作用は,「直接的対応」「間接的対応」のいずれか一方の頻度さえ高ければ肯定的な反応を起こしうるが,共に低いと肯定的な反応は相対的に生起しにくくなる,というものであった。これらの結果から,教員が自らの私語に対して否定的(規範「遵守」的)な態度を持っていなければ,何らかの指導(対応)を児童に対して行っても,十分な効果を発揮することは難しい可能性が示唆された。}, pages = {149--155}, title = {「教員による私語」に対する教員自身の態度と「児童の私語」への対応の効果 - 自らの私語を否定的に捉えない教員が児童の私語を抑制することは可能か? -}, volume = {6}, year = {2020} }