@article{oai:nara-edu.repo.nii.ac.jp:00013607, author = {福本, 芙美香 and 辻野, 亮}, journal = {奈良教育大学自然環境教育センター紀要, Bulletin of Center for Natural Environment Education, Nara University of Education}, month = {Feb}, note = {奈良公園(奈良県奈良市)に生息するニホンジカCervusnipponのメスを個体追跡し、メスの繁殖行動、およびメスがどのような特徴を持った相手との交尾を受け入れているのかについて調査した。合計66.8時間の瞬間サンプリング法による7,067スキャンデータを一般化線形モデルで解析した。交尾期のメスの繁殖行動の割合は0.2~1.1%で、非交尾期(0.0~0.3%)と比べてやや高くなった。また、たとえ発情によってメスが繁殖行動を多く行うようになった場合でも、繁殖行動の割合は3.9%であり、その値は成獣オスや亜成獣オスのそれに比べると著しく低かった。オスの繁殖行動に伴うメスへの接近・追跡・囲い込み・接触・マウント行動が合計223事例(マウント21事例を含む)観察され、それに対するメスの反応は、143事例(64.1%)が逃避、80事例(35.9%)が無反応であった。オスの繁殖行動に対してメスが逃避するか否かを目的変数、オスの体サイズクラスと鬣の有無、泥化粧の有無、栄養状態を説明変数とした一般化線形モデルによるモデル選択の結果、体サイズクラスと栄養状態の2変数を説明変数としたモデルが選択された。オスの繁殖行動をマウント行動だけに限ると体サイズクラスのみを説明変数とするモデルが選択された。メスは交尾相手を積極的には選択していないが、逃避しないという受動的な方法で体サイズの大きな成獣オスを交尾相手として選択していると考えられた。}, pages = {13--22}, title = {奈良公園内におけるニホンジカメスの繁殖行動と交尾相手選択}, volume = {23}, year = {2022} }